こんにちは*わんわんライフ編集部です*
今日はドッグフードに含まれている【危険な原材料】についての記事になります。
ワンちゃんを飼っている方なら、必ず悩みの一つとして出てくるフード選び。
値段が安くて量が入っているフードを基準に考える方もいらっしゃれば、原材料を見てみて良質なフードを選んであげたい、などフードを選ぶ際のポイントは皆さん違ってきます。
安くて量が入っているフードでしたら、周りのフードと比べれば早い話です。
しかし市販で売られているフードには危険な材料がたくさん混ざっているので注意も必要です。
今日はそんな頭に入れておきたい危険な原材料を解説していきます。
まずドッグフードは大きく分けると下記の原材料に分けられます。
- 主原料・・・フードの主な原材料(肉とか魚とか)
- 酸化防止剤・・・保存食なので、長持ちさせるための添加物
- 着色料・・・色合いや見た目を良くする添加物
- 甘味料・・・食いつき(ワンちゃんが美味しく食べれるように味付け)を良くするための添加物
まず主原料となりタンパク質を摂取するための肉や魚をベースに、品質を長持ちさせるための酸化防止剤、見た目を良くするための着色料、ワンちゃんの食いつきを良くする甘味料でフードは構成されています。
一見どれも合理的で必要な原材料ですが、中にはおすすめできない原材料も正直あります。
ではなぜ実際良くない原材料を使用したフードが売られているのでしょうか。
答えは一つ。フードのカサ増しです。
どうしても安ければ安いフードほど、「質より量」よりのドッグフードになってしまう事は否定できません。
安く販売するためには、その分原価を下げなければなりません。
その原価を下げるために行うのが、フードのカサ増しできる原材料を混ぜる事です。
私たちが食べる食べ物も、安全でいい食材ほど高いです。
それと同様、ドッグフードも高いフードほど安全性が高くなり、ワンちゃんの体に良いフードになるのは当たり前の事です。
もちろんその中でもコスパがいいフード、良くないフードといった話は出て来ますが、単純に安いフードほど危ない原材料が含まれる可能性が高いのは事実です。
今日は先ほども説明した、「主原料、酸化防止剤、着色料、甘味料」に分けて、覚えておきたい危ない原材料や添加物を解説していきます。
主原料の〇〇ミール、〇〇エキス、〇〇肉副産物には注意!
フードの中で多いのがチキンや〇〇生肉などといったもの。
タンパク質が豊富なほど栄養素が高くなり、そのタンパク質を豊富に摂取するために必要な肉。
そしてシニア期に入ったり、体重管理をしたいワンちゃんには、魚を混ぜたカロリーを抑えたフードを選んでいるという飼い主さんも多いはず。
しかしその肉を表記する上で、〇〇ミール、〇〇エキス、〇〇肉副産物などと表記されていたら要注意!
例:チキンミール、ミートミール、フィッシュミールなど
それらの中には一般的に4Dミールと呼ばれる危険な材料が混ざっている可能性大です。
その危険と言われる4Dミールとは・・
Dead 死んだ動物の肉
Dying 死にかけた動物の肉
Diseased なんらかの病気にかかっている動物の肉
Disabled 怪我をしている動物の肉
ミールというのはどの部位が混ざっているか濁した表現であり、表記にはかけないような部位が混ざっている可能性大です。
それらの表記にはかけない原材料をまとめて〇〇ミールなどと記載するケースが多いので、まず主原料となる原材料の品質は安全なものか見極める事が重要です。
〇〇肉副産物とは簡単にいうと肉の余り物です。
肉を加工する際、全てが食用としては加工されず、残りの食べれない肉を使って作られたものが〇〇肉副産物として表記されるケースが多いです。
言うまでもなく、食べられない箇所=ゴミになるものを使って加工されているフードが多いのが、今の現状です。
そこで判断材料の一つとして最近増えているのが、「ヒューマングレード」のドッグフード。
簡単にいうと人間でも食べられるレベルのドッグフード。
人間でも食べられる食材を使用してると、こちらも安心感がありますよね*
ヒューマングレードに関しての詳しい記事はこちらから⇩
ドッグフードでよく聞く【ヒューマングレード】とは?本当に安全なの?
トウモロコシなどの穀物類はアレルギーの危険性があるので注意が必要
私たちは穀物類を日常で多く摂取していますが、ワンちゃんの体に穀物は良くありません。
胃腸にかかる負担が大きく、アレルギーに直結しやすいため気をつける原材料になります。
確かにトウモロコシや穀物にもワンちゃんに必要なタンパク質は含まれていますが、その多くは体内に吸収できずに終わります。
そのためフードのカサ増し目的で使用される事の多いトウモロコシなどの穀物類には注意が必要。
もし、今一緒にお住いのワンちゃんに皮膚トラブル(よく掻いている)があったりすると、それは今食べているフードにトウモロコシが含まれているからかもしれません。
またうんちの回数がやけに多い場合は、うまく消化できずうんちの回数が増えてしまっている原因も考えられます。
そのため最近では「グレインフリー」や「グルテンフリー」など、穀物を使用していないドッグフードもどんどん増えています。
グレインフリーに関する記事はこちらにも詳しく書いてあります⇩
グレインフリーとは?なぜ穀物が入ったドッグフードは危険なのか考えてみよう
酸化防止剤にも種類があり、覚えておく危ない添加物は3つ!
続いて酸化防止剤に含まれる、注意すべき添加物を解説していきます。
ドッグフードは保存食です。それがゆえに必ずセットでついてくる酸化防止剤。
ドッグフードの中でも多いのが、ドライフードのいわゆるカリカリタイプ。
長期保管を目的に作られているものも多く、私たちもなるべく長持ちするフードを基準に選ばれる方も多いかと思います。
その長期保管中、品質を保つ上で必要なものが酸化防止剤です。
食べ物を腐らせないために必要な酸化防止剤ですが、中には注意が必要な酸化防止剤もあります。
酸化防止剤で使用される添加物には大きく2つに分類され、それが
- 人口(合成)添加物
- 天然添加物
の2つになります。
わかりやすく特徴をまとめると・・
人口添加物・・・保存力(効果)は高いが、体に良くない有害な成分が含まれる
天然添加物・・・保存力はそこまでないが、体にやさしい成分でできている
になります。
この時点でもうお分かりかと思いますが、人口(合成)添加物を使用した酸化防止剤には注意が必要です。
その中でも注意するべき3つの原材料がこちら!
・BHA(ブチルヒドロキシアニソール)
・BHT(ジブチルヒドロキシトルエン)
・エトキシキン
BHA(ブチルヒドロキシアニソール)
BHAはもともとガソリンの酸化防止のために合成された化学物質。
非常に強い抗酸化作用を持ち、マウス実験では経口投与した数分後に歩行困難になり死亡してしまったという事もあるくらい強力な添加物なんです。
膀胱ガンや甲状腺ガンを引き起こす発ガン性があると疑われているのもこちらのBHAが原因になります。
BHT(ジブチルヒドロキシトルエン)
こちらは石油用の酸化防止剤として使用されてきたもの。
冷凍食品やガムなど一部の食品添加物に使われており、ガンを誘発する危険性があるため要注意です。
「変異原性(遺伝子毒性)」や「催奇性(胎児の奇形)」の疑いがある危険なもので、食品加工会社では自主的に使用を禁止しているところもあるほど。
エトキシキン
そしてこちらのエトキシキン、これはかなり危険度大です。
日本では使用が認められていない程、非常に強い抗酸化作用を持つ酸化防止剤になります。
こちらはベトナム戦争でアメリカ軍が使用した枯葉剤の酸化防止に使われていたという歴史もあるそうで、海外のドッグフードなんかに配合されているケースがあるので要注意。
アレルギー性皮膚炎反応を起こす可能性があったり、目や皮膚、肌に触れる事すら危険です。
防腐力が強く安価なため、海外のドッグフードにはエトキシキンが使われているものがあるので注意しましょう。
ではどの酸化防止剤なら安全なのでしょうか。
最近ではこれらの危ない酸化防止剤に変わるものとして、「ビタミンC」や「ビタミンE」を使用するフードが増えています。
例:酸化防止剤(ビタミンC)などと記載
これらは先ほど説明した天然添加物による酸化防止剤です。
天然であるがゆえに安全・安心なのですが、それに応じて保存期間は短くなります。
商品管理や開封後の保存方法が、いつも以上に注意が必要になる事を頭に入れておきましょう*
気をつけるべき着色料
着色料の効果としては主にフードの見栄えを良くするための添加物です。
私たちが食べるものにも着色料は多く使用されています。
しかしそれらの着色料は実際にワンちゃんの体には良くないものであり、がんや皮膚病の原因にもなりえます。
それらの中でも注意しておきたい着色料がこちら。
赤色 2号 3号 40号 102号 104号 105号 106号
青色 1号 2号
黄色 4号 5号
緑色 3号
これらの着色料は発がん性や遺伝毒性、染色体異常、アレルギーの危険性があります。
ドッグフードに使用される着色料も、天然より人口着色料の方が低コストなため多く使用されているのが現状です。
ワンちゃんは見た目より「嗅覚」をもとにフードを判断するので、見栄えを良くするための着色料は必要な添加物とは言えません。
気をつけるべき甘味料
続いて甘味料です。
どの飼い主さんでも「ワンちゃんがフードを食べてくれない・・」といった悩みはよくお聞きします。
ワンちゃんにもフードやおやつの美味しさを見極める力があります。
美味しくないものだとフードを残してしまったりもする事も。
ですのでどのフードもワンちゃんの食欲をそそり、食いつきを良くするための「甘味料」が使用されます。
その甘味料の中で注意しておきたいものがこちら!
・ビートバルプ
・ソルビトール
・キシリトール
・コーンシロップ
・グリシリジン
・アンモニエート
甘味料にビートバルプを使用しているフードには注意!
また原材料にビートバルプと記載されているフードには要注意です。
一見聞きなれない言葉で、見落とす可能性が高いビートバルプ。
ビートパルプとは砂糖大根の絞りカスの事なんですが、甘味料として一体なぜそれが危険というと・・
砂糖大根を絞る時の行程で、硫酸系の化学物質を使用して溶かしながらつくられているんです。
うんちの匂いを抑える効果はあるのですが、内臓に負担がかかったりうんちが硬くなり便秘の原因にもなりえます。
製造工程で使用された硫酸系の化学物質は、原材料として明記しなくていい決まりから「ビートバルプ」と記載すればそれでいいのですが、頭に入れておきたい注意すべき甘味料になります。
上記の甘味料で多く使用されているのがコーンシロップ。
食いつきを促進するためにコーンシロップを使用されるケースが多いですが、すい臓や副腎に悪影響を与え、糖尿病になる危険性もありますので安全な甘味料とはいえません。
まとめ
実際にフードの中に含まれている原材料や添加物で、今日紹介した危ないものがこちらです。
主原料 | 〇〇ミール、〇〇エキス、〇〇肉副産物 穀物類、トウモロコシ |
酸化防止剤 | BHA、BHT、エトキシキン |
着色料 | 赤色 2,3,40,102,104,105,106号 青色 1,2号 黄色 4,5号 緑色 3号 |
甘味料 | ビードバルプ、ソルビトール、キシリトール、コーンシロップ、グリシリジン、アンモニエート |
いざまとめてみるとたくさんの注意すべき原材料や添加物がありますね。
なぜここまで危ない原材料が使用されているか、それは少しでもコストを抑えるためです。
その分品質を第一に、危ない原材料や添加物は使わないフードを作るとなるとコストは必ず上がります。
必ずしも高いフードがいいか、というとそれは話は別ですが、安いフードほど危険な材料が使用されている可能性が高い事実を無視してはいけません。
またドッグフードには原材料とは別に成分表も記載されています。(粗タンパク質25%や粗脂質10%など)
その成分表からもどんな目的で作られたフードか判断材料になります。
原材料や成分表をチェックしながら、フード選定していく事をおすすめ致します。
成分表に関しては下記の記事で詳しく解説しています。
ドッグフード【成分表】の見方・各効果・理想の数値をかんたんに解説!
こちらの記事とあわせてフード選びの際の参考になれば嬉しく思います。